日本第四紀学会
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2013年度 研究委員会活動報告

 2012年1月から4年間の計画で下記の4つの研究委員会が活動を行っている

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「最終氷期最盛期における北東アジアの生態系変遷と人類の応答」研究委員会(代表者:出穂雅実)

 古環境の既存研究成果のデータベース化を行った。8〜9月に北海道上士幌町嶋木遺跡において発掘調査を実施した。9〜10月にロシア・トランスバイカルとモンゴル北部で野外調査を行った。
 11月29日に首都大でInternational Workshop Changes in Behavioral and Technological Adaptation around the LGM in Eurasia (2nd LGM workshop in Tokyo)を開催した。発表は計10件、国別の発表者は、アメリカ2名、フランス1名、ドイツ1名、ロシア1名、中国1名、日本4名であった。合計28名の参加があった。今回の会議では、ユーラシア大陸の西端・中央・東端におけるLGM前後の人類行動の変化について発表が行われ、発表後には活発な討議が行われた。

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テフラ・火山研究委員会(代表者:植木岳雪)

 2013年11月9日(土)に首都大学東京南大沢キャンパス91年館において、シンポジウム「関東地方の地形・地質・テフラ研究の現状と今後の方向性」を開催した。一般の参加者を含めて、60名以上の参加があった。また、INQUA名古屋大会でのセッション公募に対して、テフラ・火山研究に関連するセッションを申請した。

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古気候変動研究委員会(代表者:公文富士夫)

 指標テフラの標準年代とそれを組み込んだ気候編年の試案の作成作業を個別的な努力で行っているが、共有化して議論を進めるには至らなかった。2014年6月にWS開催を予定していたが、2014年9月に学術大会で古気候関係のシンポジウムを開催することにしたので、独自の開催は中止した。大会のシンポジウム(IV)では5件の招待講演を柱に、合計22件の講演が予定されており、2015年に開催されるINQUA名古屋を契機とする研究活動の進展をはかることができた。INQUA2015にはセッションをひとつ提案した。

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古地震・ネオテクトニクス研究委員会(代表者:藤原 治)

 INQUAのTerrestrial Processes, Deposits and HistoryのFocus Area Group “Paleoseismology and Active Tectonics”に対する国内活動の推進を主目的とする。近年社会的に注目されている古地震や古津波の研究についてのアウトリーチや、関連諸分野との連携を深めることを目指す。2015年INQUA名古屋大会へ向けて、巡検の下見などを行った。

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